狂い咲き

 師走の棚に春蘭の花。昼間の暖かさの影響なのか狂い咲きしています。
 司御前は花時期に咲いて欲しいと思っていたのですが、この時期ではやはり色が出ず魅力がありません。早咲きで温度に敏感な品種なので狂いやすいのでしょうか。
 司御前は本来、日本春蘭赤花素心の頂点にあるべき素質を持った花ですが、このように時期はずれに咲いたり、過去の赤花ブームの頃にも良い花が発表されなかったりで、花付きの悪さも加わって、その素質の高さが十分に評価されないまま今日に至ってしまった品種です。
 希少な赤花である上に素心である貴重さ。このタイプは日本春蘭の数多い銘品の中でも数点しか登録されていません。なかでも司御前は寿紅のあとに出て将来を期待されていたのに赤花ブームの終焉とともに何もかも流されてしまった感があります。半立ち性の葉はあまり大きくならず、葉質も柔らかく女性的。花は内弁をしっかり閉じ、舌は純白。ふっくらとした竹葉弁に澄んだ紅赤色の色あいを見せます。
 以前に咲いた花の写真も載せてみました。


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 黄翔冠も同じく咲いてしまいました。黄翔冠は故黒崎陽人先生の命名品。平成に入った頃、NHKに出演された時、お庭の蘭舎で咲いているのを放映されたことがあります。確か葉上高く3~4花が咲いていました。私の手に入ったのはかなり後になってからです。黄花の白覆輪花との触れ込みでしたが、本性の黄花ではなく咲くに連れて花弁の緑色が薄くなっていくタイプで黄色の発色はありません。

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謹賀新年

ユンナンさん
あけましておめでとうございます。こちらこそよろしくお願いします。
暖かいお正月でなによりですが、蘭にとってはどうでしょう。
冬はやっぱり寒いほうが春に良い花が咲くのでしょうね。
昔は狂い咲きなんかなかったのに。
本当の芸の良さをお見せできなくて残念です。

謹賀新年

ゴリョウさん
明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!

司御前は初心者の頃に写真をみて、この花の貴重さは別格だなと感じたのに、いまいち影が薄いのはそういうことだったのですね。。
春に咲いた姿良いですね!
濁りが無い素心に色が滲むと美しいガラス細工の灯りのようですね。
お忙しいと思いますが記事楽しみにしてます!

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