素心

 昔から素心は好きなのですが、寿紅も司御前も痛めてしまい花は遠いまま。
 一方、紅寿白は一時は10鉢ぐらいありました。気に入っていた蘭なので、一生懸命増やしたからです。紅寿白という品種は、発色に癖があって、赤い色が乗り始めるのが遅い傾向があって、普通の赤花のように早くから遮光キャップを外すと却って鮮やかな色が乗りにくくなります。展示会などで自慢しようと思う人には気を遣う品種ですが、私はお構いなしなので様々な発色をした紅寿白を楽しんでいます。特に舌が白いので、花弁が赤と緑に色分けされた咲き方を好みます。春蘭は上品に咲かせて山草的な野性味を矯める方が趣味家の行きかたとしては正しいのでしょうが、最近の手入れ不足に伴って目にする紅寿白の花の花弁に緑色が乗ることも面白いと思うようになりました。素心は、その清潔な印象から上品さを強調できるので、春蘭の品の良さをアピールする格好の系統ですが、私は真逆に、その花弁を赤と緑の色に染めて、野性的で健康的な美しさを楽しんでいます。

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 大和乙女は私の採取品。というか、その日山に同行した母の発見によるもの。私が見た跡の場所で見つけました。当時は年齢的にも10代で若く、元気の良い時で、山ではどんな花も見逃さない自信があったのに、見事に見逃していたことから、その後は、どんなところも慎重に探すようになりました。昭和49年4月9日の採取ですから、もう何年我が家にいることでしょうか。
 トイの深い堅めの葉に柔らかい丸みのある優しい花が咲きます。そのうえ舌の中央がほんのり朱金色に染まる乙女芸をする佳品。素心は何度か採っていますが、乙女芸をするのはこの一品だけ。体質もやや弱いので手をかけて作っています。

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乙女芸はこれから始まります。







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じんわり、鉄が焼けるような発色とても好きです。
家族の方と春蘭探して歩いた思い出は素敵です。うらやましいです。
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