植え替え(2)

  植え替えようとした鉢、ご覧のとおり割ってしまいました。というか、鉢自体が脆すぎたようです。鉢の製造時に土練りが不十分でシャモットに偏りがあり、粘り気がなくチョットした振動で壊れてしまいました。見た目ではわからないので不運としか言いようがありません。嘆いてる暇もなく時間がないので、慌てて植え替えをしています。

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傍らでは寒蘭が咲き始めてきました。

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土佐寒蘭 桃稀宝


 このブログをはじめて今月で5年になりました。
 その時どきに感じたことを書いてきましたが、春蘭と寒蘭。とりわけ春蘭には、未だに一般の花卉園芸とは違う特別なものを感じます。私が始めた頃は、簡単には売っていない非常に特殊な園芸植物だったことも一因としてありますし、育て方や用具、用土まで特殊なもので、それが山で初めて出会った時の感動とともに神秘さにも通じていました。
 しかし、最近の愛好家は、昔と比べより経済的な感覚で蘭を見ていることや、時間的な余裕というものがないまま栽培しているようになったと思います。インターネット情報の普及や中国の影響ということもあるのでしょうが、東洋蘭界ではより一層交配種の作出も進み、わけのわからない広がりと速度に一抹の不安も感じます。

 人工交配の一つに同種同士の交配で芸の複雑化を推進しようとする試みがあります。変異の深さを追求する試みです。自然交配や芽篠変異の摂理を科学的に解明し、人工でそれを実現しながら速度を上げて変異種を作り出す手法は、手早く確実に芸が進み、複雑で凄みのあるモノが生まれてきます。これを賞味し人を驚かせる考えは一般にわかりやすく、鑑賞する人に説明を必要としません。
 一方、過去、東洋蘭は伝統的に自然からの恵。山採りを賞味してきました。私は、山で起きた変化春蘭を讃えることで伝統の東洋蘭の趣味が守られてゆくと思っています。人工交配で生まれるものの芸の高さは素晴しいものですが、それでも私は、伝統にこだわります。山採りという枠にこだわりと純粋さを求める。これこそが品位であると思うからです。この品位は、過去東洋蘭を愛していた人々の美意識と共通した感覚から生まれるものだと思います。
 その上で私は、山からの春蘭に今までにない鑑賞方法や芸を見つけることとそれに則した蘭を探すことに楽しみを見つけたいと思っています。地方の蘭に面白いものを探してゆくのもその一つです。
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東洋蘭との日々の付き合いで感じたことを書いています。

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