霊峰

柄物の中で麒麟冠と共に一番好きな品種「霊峰」。
新子は芸が進みすぎて殆ど黄葉になりました。霊峰は時々こうなります。巷に霊峰が少ないのもこういうことが原因なのでしょう。この品種は,派手柄になると根が出なくなり,さらに派手に進みます。そうなると手の打ちようがありません。バック吹かしで地味柄をあげ,再度作り直しです。霊峰を柄良く長く作っている人を知りません。
 蘭の出来不出来には波があり,棚で一番よくできる時期もあれば,作が落ちてゆく時期もあります。
 当棚では今が落ちる時期。5年ほど前までは最高の芸が楽しめました。霊峰の葉肉,葉幅,白覆輪縞。重厚な葉に走る白い輪縞の美しさは,手に取ってみないとその良さがわかりません。他の銘品と並べたときその圧倒的な重厚感。傍の蘭に目もくれさせない迫力があります。弱点として,根にしかみがあり,肥料に弱いとも言われています。霊峰の売り品を見られたときは,地味柄を選ぶとよいでしょう。地味な時は丈夫で根もよくできます。毎年美しくなる姿が見られて楽しめるはずです。

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 案の定、前二本に根が下りていません。やっぱり管理が甘かったようです。この株はバックから作り直しします。

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 昔,稲妻と霊峰が同じように十万円ぐらいだった時があります。同じ覆輪縞。同じように手に入れて稲妻は丈夫でよく増えましたが,霊峰はなかなか増えませんでした。両方共他にない良い芸を持っていて,商人さんとの雑談で相場が5、6万円ぐらいで推移すれば良いのにと言ったことがありました。世の中うまくゆきませんが、それぐらいは値打ちの蘭だと思っていますし,それが維持できない蘭界は、やはり疲弊しているのでしょう。
 新しい数寄者をもっと増やすこと。団塊の世代が還暦を超えているのですから,何らかの努力で増えるようにも思えるのですが。
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