異変 白妙の怪

  スポーツ紙ではないが,異変とか怪とか見出しをつけてみた。

 下段は今年の白妙である。驚いたことに下4花に舌が無い。どうも蕾が痩せ,巻きが強いと思っていた。何故こういうことが起こるのか。蕾が分化し舌が形成される夏場に置肥を入れたからか?上の蕾も異常だ。舌が2つあったり,硬くて巻かなかったりしている。白妙にこのような異常が起きたのは2回目だ。前回もやはり夏に肥料をやった気がする。もしかするとこの品種は栽培環境に敏感なのかもしれない。犬山というところはよほど安定した自然環境だったのだろう。とまれ,夏に肥料なんて忙しくて日常の安定した管理ができていない証拠である。

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PIC00003_convert_20101128125315.jpg 二枚舌

逕サ蜒・072_convert_20101128140227 舌が巻かない天花



 白妙はいく種類もあると聞いているがいったいどの程度あるものか。当地では言われるほどの多種の出品はないように思う。昔は鹿児島の会誌を読んでいると白妙の記事が数多く出てきた。犬山という蘭坪はかなり広いらしく何々系と採取者の名前をつけて呼ばれ,解説する内容もあった。花会で出品株を比較しても優劣が付くものが存在することは確かだし,同じ白妙でも作者が違うと別品のような花が咲くことも判っている。私が集めた頃は,愛好家の需要に答えるため同じ鹿児島県の長屋山産素心を白妙として販売していたこともあって余計にややこしかった。最近ではそういうことはなくなったようだが・・。白妙の最も優秀な系統は大雄として舌が垂れるものとされるが,私見を入れると沢山の白妙の中にはこれを超えるものもある。
 白妙は咲き始めに乾燥を嫌う。軸の黒点を気にして湿度を下げると舌が横巻きになったり,縦細く巻いたりする。当家の白妙は付き合いが長いのに根が良くできたためしがない。蘭友に聞いてみても皆根が難しいという。これが白妙の特徴であるように感じたのは,手に入れてからかなり経ってからだった。大雄も根の関係で愛好者に出回らず高価格を維持している。その後,根ができるよう白妙に合わせた作をと思うようになり,光,水,肥料…とあれこれ試して徐々にコツが判るようになってきてはいる。これも蘭栽培の楽しみの一つであろう。良くなると嬉しいものである。残念ながら、最近は忙しくて手がまわっていないけど。
 いずれにせよこの品種は花色が見所で,ゆったりとした花容に黄と青と白の光を混ぜたような暖かな生命感のあふれる独特の色は万人の認めるところ。心を静める豊かさがある。

ブログを書き始めてもう1年も過ぎている。それほど考えも無く始めたし,何を偉そうなことを…と感じる方もおられよう。最近は読者のことも意識し始めてきた。こんな拙文でも読んでもらっている人には感謝・感謝。ありがたいと思う。
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