琥珀殿

黄色と言うのは広がりのある色。春の野原に広がる菜の花の黄色は寒い冬を抜け春の訪れを期待させるもの。日本春蘭の黄花も最近は品種が充実し,また品種により微妙に色の特徴が楽しめる。中でも琥珀殿は咲かせるたび名花だと感じる。遅咲きで展示会のために温度をかけても思うように言うことを聞かない。自然の温度にうまく反応して順調に咲いたときはレモンのような純粋な黄色を見せる。三角よりやや肩を上げ緊張感のある肉厚の花。発色の純度は高く,しかも花弁が肉厚のため内部で反射し輝いているような印象になり非常に美しい。葉は緑地に花の黄を含んだような隠し味のあるしっかりした肉厚葉。曲線が力強く美しい。大葉なので締めて作らないとどんどん大きくなるので芯葉は30センチまでにしないと花軸の伸びが追いつかなくなる。
福島県で採取後,仙台地方の愛好家達に家宝のごとく大切に栽培増殖された。私の株も採取者から2人の愛好者を経てやってきたもの。蘭は栽培者のリレーで手元に来るが,下手な栽培者が入ると蘭の体質が変わりいつまで経っても大きくならなくなることが多い。やってきた琥珀殿は小さいものの,まだ山気が残っており丈夫で勢いが良く,十分増えて花を楽しませてくれた。
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新しい春蘭という本に締まった株に見事な5花付いた兄弟木が掲載された。仙台春蘭の会長の会心作。次々新しい黄花素心が現れても,琥珀殿の貴重さは変わらない。
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