中国春蘭 万字

 万字の花は中国春蘭の梅弁型にあてはめて考えると理想に近い品種です。典型的と言うより一歩進んで造形的なところにまで向かっています。中国人がこうあって欲しいというものを求め、はるか山野を探した時間と根気は文章にすればほんの数行ですが、途方もない労力だったことでしょう。良く咲いた万字は色とかたちの強さを見事に具現します。花軸が太いとの指摘もありますが、この花を支えるにはこれぐらいの太さは当然必要なところでバランスしています。また、太いと花が良い場合が多いようです。やや上向きに咲きたがりますが、本当に花が良いときは花の重みで正面咲きに近くなります。花軸や艶のない葉は花を引き立たせるためとまで考えるのは少々付き合いが長い証拠でしょうか。
 性質は弱いというほどではありませんが、作下手のものが作ると2年木から葉先が痛みはじめバック木になると見られなくなるほどです。調子の良いときでも株立ちの中から突然葉が黄ばんで倒れたりと思いどおりには行きません。
経験的にバック木の葉を気にするより、良い新子を上げる作が良い花を咲かせます。
 万字には色々あるのかと聞かれますが、かつて黒崎邸で万字の話題になったときラベルだけで買った万字を「あなた、そんなものいくら作ってもこの花は咲きませんよ」と著書の写真を指して言われました。確かにどう頑張っても良く咲かないものもあります。山から出た時に兄弟株があったのか、長い間に系統ができたのか、どこか理由はあるのでしょうがいずれにしても自分で花を見て手に入れるべき蘭だと言うことでしょう。

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通称「黒崎万字」

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通称「黒崎万字」

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万字
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