株分け

 10月も半ばとなり雨が降ると暖が欲しくなるほど肌寒い気候になりました。晴れた日は昼夜の気温の差が大きくなっています。蘭は今年の作の仕上げとして日を採って根を充実させます。秋、私は肥料はやりません。春蘭で肥料をやってよくなったという経験がないからです。かわりに秋の彼岸を境に日射を調節します。秋は寒冷紗1枚だけで過ごします。 

 蘭舎内の蘭がいっぱいで置き場所がなく、新たに植え替えもできずに過ごしていましたが、蘭友から韓国春蘭新羅の所望があり植え替えることに。
 今年は夏が天候不順で葉幅が出ずに間延びした葉になり成績はよくありません。
 ラシャ覆輪の花が見たくて7本にまで増やしていましたが、新子のついた良いところを2条はずしました。その時はずれたバック木も植えて、結局2鉢に。蘭舎内でまた置き場所を考えなくてはなりません。
 新羅の花。もうどこかで咲いているでしょうが、発表されないところを見ると大したものではないのかも。株分けで私のは花は遠くなりましたが、人に所望されるうちが花でしょうか。

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 植え替えのついでにミズゴケの交換をしました。写真は霊峰。この品種は根おろしが悪いので苦労しています。根がなくなってきた株はミズゴケに植えて再出発させます。根が充実したところで土植えにして締めるのです。でも、小木からなので気が遠くなる話ですね。鑑賞できる程になるのに何年かかることか。蘭栽培は辛抱も必要です。

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植え替え

秋分の日。

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素焼き鉢に放ったらかしでよく咲きました


鉢植えの彼岸花が咲きました。この花は花色といい花形といい造形的な魅力のある花です。

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どうせ割らなければ抜けなかったと思います


寒蘭を植え替えようと持ち上げ少し小突いただけで割れてしまいました。春頃から鉢の真ん中あたりにヒビが入ってきていたのを忘れていました。根の力はすごいものです。写真の根は黒く写っていますが、皆元気な根です。なぜ黒く着色するのかわかりません。表皮の部分だけが黒くなることはわかっています。
植え替えの季節なので大切なものから順に始めています。

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大虹の二鉢


大虹、天紫晃、琥珀殿。これらは皆思い出のある大切な蘭です。大虹はもう40年ぐらい育てているでしょうか。黒崎先生の棚で小さな2本を分けていただいたことが昨日のように思い出されます。まだ、流通するような状態ではなかったほど数が少ない蘭でした。当時、希望者は大勢おられたはずですが、こんな若造によく分けていただいたことか。世の中に数が増えた今でも我が家では大切な蘭です。
琥珀殿も仙台の蘭友から頂いたもの。当時、まだこちらの蘭屋さんも見たことないと言っていたほど貴重な蘭でした。小さな2本から毎年大きく成長し初花を見たときの感動は今も大きく残っています。鉢から抜いて水洗いし、乾かしてと1日に4~5鉢ほどしか植え替えできませんが、大切な蘭はそれでいいと思っています。

残暑お見舞

 立秋も過ぎ、ツクツクボウシが鳴き始めました。日陰で休んでいると心なしかたぎるような暑さもなくなってきた感じがします。蘭舎の温度は33度。ようやくこの程度の気温であれば春蘭も痛まずに過ごせるのですが、蘭を始めた45年前は35度以上が連続するなんてなかったような気がします。記録をつけてはいませんが。それでその頃は水やりも1週間ぐらいの間隔でやっていました。夏は湿度も高く30度程度の時は鉢の表面だけ乾いて中は湿り気があるもので、鉢縁のラベルを引き抜くとまだ水滴がついていて水やりを伸ばしたものです。これは私だけでなくみんなそうだったと思います。最近の様に連日35度を超えるような日の場合は、水やりも頻繁になります。蘭は蒸散でしか体を冷やすことができないので、水を与えなければ傷んでしまいます。

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 さて、9月の声を聞けば植え替えしなければと思っているものもあり、土作りを行いました。白根土を頃良い大きさに砕きます。市販の製品ですと春蘭には粒が大きすぎるのでです。やり始めて一袋終わったところで足腰が痛くなりギブアップ。しばし休憩を挟んで鹿沼土と薩摩土を混ぜ合わせ完成。終わった頃には腰が痛くて立っていられなくなりました。この作業もいつまで続けられることやら。

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虎だし

 例年の真夏の行事。虎出しです。

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焼きだし

 昨年は家人が入院し、虎出しどころではありませんでした。秋になって青葉の新子を見て今後の夏の管理が心配になり、昨秋から今春にかけて棚にある虎物の数を半分ぐらい減らしました。今年は7月に気象台から梅雨明けの宣言が出たのですが、当地では、それ以降もぐずついた天候が続き、特に朝の光が取れずに困っています。虎の出具合も今ひとつ。虎は何年か青葉を続けますと、癖がついてしまってなかなか良い柄に戻らなくなることがあるので、毎年柄出しを続けなければなりません。特に守門山、麒麟山などはその傾向にあります。
 早朝の涼しい時間帯にかけ枠ごともやのかかった弱い光を直接当てます。あまり長時間当てていると熱で葉が焦げてきますし、鉢の温度が上がって根を痛めてしまいますので様子を見ながら行います。安積猛虎や越後富士のようなものは最初から寒冷紗1枚ぐらいの遮光で済むので鉢の出し入れはしません。
 縞と違い、虎は春の芽出しを遅くすることが良い柄を出す条件の1つですが、なかなか思うようにはいきません。今年も早ばやと凝ったような新子が出てきて柄の暗い鉢がいくつかあります。
 暦のうえでは明日が立秋ですが、昨日今日と昼前に蘭舎の気温が38度になりました。

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日影に取り込み

盛夏


蘭舎の横のビワの木ではセミが朝から大合唱しています。二十四節季の大暑を過ぎ、一年でいちばん暑い日が続きます。人間はクーラーの部屋へ避難できますが、蘭には外でじっと耐えてもらうしかありません。肥料を切って水を絶やさず新子の伸びを助けます。朝の涼しいうちに棚の新芽の状態を観察します。

 新子が淡い黄緑ボヤで展開して黄色くはぜ、その中に細かい図が出る無名品です。昔、埼玉の愛蘭家から譲り受けたものですが、性質が弱くなかなか増えてくれません。黄ボヤに浮かぶ図模様が珍しく大切にしています。一度縞花を咲かせました。

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無名黄ボヤ

 六甲の新子はずんぐりとしてたけのこのような感じで出てきます。袴の中で葉が折れ重なっているのかもしれません。この品種は新子の伸びが遅く成木に時間がかかります。

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六甲

新潟県弥彦山産の無名覆輪です。新葉が整然と葉幅を引いて出てきます。

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台湾寒蘭の紺覆輪葉です。桃芽の綺麗な紺覆輪で出てきますが、やがて緑になります。花は紺覆輪の桃花で非常に綺麗です。

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プロフィール

ゴリョウ

Author:ゴリョウ
東洋蘭との日々の付き合いで感じたことを書いています。

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